お知らせ

令和6年度琉球大学附属図書館企画展を開催

 琉球大学附属図書館は、本学が所蔵する資料の公開や地域貢献の一環として毎年秋に学外企画展を開催しています。今年度は、10月5日から10月27日の期間で、うるま市教育委員会との共催による企画展「琉大資料がつなぐあやはし:うるまの今昔」をうるま市立海の文化資料館にて開催しました。

 「あやはし」とはオモロ語(沖縄の古語)で「美しい橋」という意味です。開催地である海の文化資料館が所在する「海の駅あやはし館」の名称にも使われています。この企画展では、附属図書館が所蔵する貴重書をはじめとする本学の文化資源を通して、過去と現在?地域と地域?人と人など多様なつながりを感じられる展示を行いました。附属図書館からは、勝連城主?阿麻和利に関する『おもろさうし』や浮世絵の版画、開催地域の祭祀に関する古写真などを展示しました。また、協力機関の本学島嶼地域科学研究所からは沖縄各地と台湾のセメント瓦、考古学研究室からは1956年に本学が発掘調査に関わった津堅貝塚出土遺物、博物館(風樹館)からはうるま市の海に関する博物標本を展示し、多角的にうるま市のことを学べる展示を展開しました。

 さらに、期間中には関連イベントとして2回のワークショップを開催しました。島嶼地域科学研究所主催の「セメント瓦ワークショップ」(講師:波多野想氏、山極海嗣氏)では、台湾から沖縄へのセメント瓦伝播の歴史について解説いただき、後半には参加者が思い思いにオリジナルの瓦をデザインするというユニークな内容となりました。風樹館主催の「ンヌジベント(伝統タコ釣り漁具)のキーホルダーを作ってみよう!」(講師:平良渉氏)は、ンヌジベントやタコの話から始まり、漁具を模したキーホルダー作りや折り紙で作ったタコを釣る疑似体験など、親子で楽しめる企画となりました。

 本企画展の開催期間を通して延べ3,054名の見学者が訪れ、見学者からは「参加型になるような展示になっていて良かった」「子どもから大人まで、誰もが楽しみ学べるような仕組みになっているなと思いました」ほか多数の好意的な感想が寄せられました。また、企画展パンフレットのPDF版や展示解説動画は、附属図書館WEBサイトや公式YouTubeチャンネルにて引き続き公開しています。

オープニングセレモニー

ンヌジベント(伝統タコ釣り漁具)のキーホルダーを作ってみよう!