本学では、事務系職員の能力及び資質向上を目的として、体系的なSD研修を実施しています。今回は、そのうちの若手事務系職員の選択科目である「令和6年度評価?IR研修―応用編―」を大学評価IRマネジメントセンターの主催で、琉球大学本部棟において令和7年3月27日(10:30-17:00)に実施しました。
本研修は、他大学と連携しながらIR(Institutional Research)に関する課題解決および実務的知見の深化を目的としたもので、今回は山形大学より浅野茂教授および藤原宏司教授をお招きし、本学の現状について助言をいただくとともに、活発な意見交換が行われました。本学からは、大学評価IRマネジメントセンターや教学マネジメント推進室のメンバーが参加しました(13名)。
研修は、5つのテーマ(琉大IRダッシュボードの活用、経営IRの充実、教員業績評価の活用、4年目終了時評価の準備、ディプロマ?サプリメントの導入)を軸に展開され、山形大学における先進的な取組事例の紹介に加え、本学の課題に即した具体的なアドバイスがなされました。
例えば、琉大IRダッシュボードに関する議論では、Power BI と併用可能な可視化ツールや紙媒体での配付事例が共有され、学内外へのデータ提供と活用の持続的運用の在り方が示唆されました。また、教育コストの可視化、教員評価の定量?定性バランスの取り方、評価書作成の工夫、ディプロマ?サプリメント運用における標準化と属人化防止など、実務に直結する多角的な観点から助言をいただきました。
今回の研修は、本学のIR体制強化と教学マネジメントの高度化を推進するうえで非常に有意義な機会となりました。今後も、他大学との連携や実践的議論を通じて、データに基づく大学運営の質的向上に努めてまいります。
【研修の様子】
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