2025年5月28日琉球エアーコミューター株式会社(RAC)の学長表敬訪問があり、沖縄県内の航空人材育成や地域密着の航空事業に関する意見交換を行いました。
訪問にあたってRACからは、離島の生活を支える地域航空会社としての使命感や、地元人材の採用?育成への強い思いが語られました。
「沖縄の人々は地元への愛着が強く、地域に根ざした人材として育っていく力がある」と評価する一方で、「航空業界でも人材不足が大きな課題となっており、県内の人材を採用し、長く雇用する体制を築きたいが、確保が厳しい状況が続いている」と現状の難しさも共有されました。
また、RACは単なる旅客輸送にとどまらず、貨物の運搬や災害?緊急時の生活インフラ支援など、離島の暮らしを支える重要な役割も担っており「大型機と違って、お客さま一人ひとりの顔が見える。この仕事には“使命感”がある」と地域航空にかける誇りが窺えました。
本学卒業生で新人女性パイロット訓練生として今春RAC入社した伊良波 樹乃さんからは、苦労した点として「就職活動は新型コロナの影響と重なり、航空会社の採用機会が極端に少なかった」と当時の苦労を振り返りつつ、「基礎訓練での最初の“ファーストソロ”(単独飛行)が思うようにいかず苦労した」と語る姿からは、厳しい訓練や就職活動など、困難を乗り越えてきた達成感が窺えました。
喜納学長からは「地域の交通インフラを担う企業と学生の接点を広げることは重要であり、地域貢献大学として、さらなる連携を考えていきたい」とのコメントがありました。
後列左から、香野 俊之 取締役乗員部長DHC8型機機長、安次富 みさえ取締役業務部長、
地域連携推進機構 小島 肇 准教授、名嘉村 盛和 理事?副学長(研究?地域連携担当)
前列左から、RAC 山田 賢哉 代表取締役社長、伊良波 樹乃パイロット訓練生、喜納 育江学長、RAC與那嶺 望 乗員部副部長(兼)乗員業務グループ長